弊社ではMicrosoft Azure を利用して検証をしております。すぐに環境が準備できるのでとても便利です。

弊社で力を入れているActiveDirectory関連の検証や開発でもすぐに検証環境が用意できるのでとても重宝しています。
しかしActiveDirectoryの場合はオンプレミスで構築する場合とではネットワーク回りの設定が違うので注意が必要です。
検証環境としてADサーバ1台、クライアント1台の想定で構築する場合の簡単な意点を紹介します。

まずはADサーバの構築です。
仮想マシンの前にAzure上に仮想ネットワークを作成します。
作成後、仮想ネットワーク上に仮想マシンを構築します。

管理ポータルからWindows Server 2012 R2 Datacenterのイメージを利用してOSを展開しインストールします。

ここでオンプレミスでActiveDirectoryをサーバ上へインストールする場合であればADサーバは必ず固定IPにしなくてはいけません。
(メンバーサーバがADを見つけるためにDNSにADサーバを指定するため)

しかしAzure上でADサーバを構築する場合も基本は一緒なのですが、ちょっと設定の仕方が違います。
オンプレミスの場合はネットワークアダプターのプロパティで固定IPを割り当てますが
Azure仮想マシンでのADサーバの場合はネットワークアダプターのプロパティではDHCP(デフォルト)のままにしておきます。

でも固定化しておかなければダメでしょ?・・という事ですが
固定化は管理ポータル(ブラウザ)で設定します。
[仮想マシン][設定]-[IPアドレス]を選択します。

「プライベートIPアドレス」[IPアドレスの割り当て]の選択肢を[静的]に変更してIPアドレスを入力します。

AzureStaticIP
これでDHCPで固定のIPが割り当てられます。(変な表現ですが。。)

次に通常の手順でAD DSをインストールします。(DNSも同時にインストールします。)
https://technet.microsoft.com/library/jj574166.aspx
DNSを導入するとDHCPでDNSに割り当てられていた
168.63.129.16
というアドレスがフォワーダに設定されます。しかしこのアドレスのサーバはフォワーダとしての
DNSとしては想定されていないため不具合が起きます。
なので、そのアドレスは削除します。

詳細は以下
Microsoft Azure 仮想ネットワーク上に構築した ドメインコントローラーでインターネットの DNS の名前解決に失敗する。
https://support.microsoft.com/ja-jp/kb/3048295
次にADのDNSを自分自身に向けないと行けません。
こちらもオンプレミスの場合はネットワークアダプターのプロパティで自分自身の固定IPを割り当てますが
Azure仮想マシンでのADサーバの場合は、IPの時と同様DHCP(デフォルト)にしておきます。

でもDNSも固定化しておかないとActiveDirecotryでは不具合が起きてしまいます。
これも管理ポータル(ブラウザ)で設定します。
[仮想ネットワーク][設定]-[DNSサーバ]
で自分のIPアドレスを追加します。
AzureDNS

IPと同じくこれでDHCPで固定のDNSのIPが配られます。

これでADサーバ側の設定は完了です。

ドメインメンバーのクライントの作成ですが
ドメインメンバーのマシンは同じ仮想ネットワーク上に作成します。

ADサーバ構築と同様に気を付けるのはネットワークアダプターの設定はDHCPにする。というところです。

通常はドメイン参加する場合はネットワークアダプターのプロパティでADサーバのIPを割り当てますが
同じ仮想ネットワーク上に作成しているので既にADのIPはDHCPで取得できています。

なのでDNSは変更せずにADの名前解決は可能なので、そのままドメイン参加が可能です。

下手にオンプレミスでの設定を知っているとハマるAzure上でのActiveDirectory 構築でした。